Searching...
6/16/2014

ワード・カカアコエリアの再開発

はろーはろー
なかむらです。

今日、ワードにあるIBMに行ってきました。そこには今年より開発が始まったワード・カカアコ再開発プロジェクトのモデルが置いてあります。今日はその話。

再開発で高級コンドミニアムの建設が始まったカカアコ地区。向こう15年間で22棟のコンドが建設されるそうです。現在の予定だと、再開発完成後には現在のカカアコ人口12,000人の倍以上の人口がこのエリアに住居する事になるとか。

実はこの計画には、オアフ島のある大きな計画が関わっています。それが、「ホノルル・レール・トランジット」と呼ばれる鉄道の開通。今回の再開発の目玉でもあります。

これまで公共の移動手段がバスしかなかったハワイですが、ついに鉄道が結ばれます。2017年に開通予定のこの鉄道は、オアフ島中部の東カポレイからホノルル国際空港などを経て、日本人観光客にも有名なアラモアナ・ショッピングセンターまでを結び、全21駅の高架鉄道となります。片道は約42分で車の移動とほぼ変わりません。電車は無人の自動運転で、ピーク時は5分、閑散時は10分間隔での運行を計画しているそうです。

今までにも幾度となくオアフ島鉄道計画はあったものの、住民からの反対等でこの計画はなかなか進みませんでした。しかしこれがついに本格始動する事になりました。そのきっかけは、ハワイの恐ろしい交通渋滞。車社会であるハワイは、通勤・通学の移動を車で行います。日本とは違い、無料である高速(H-1,H-2,H-3等)で移動するのですが、このラッシュアワーが恐ろしくひどい。
そしてこのラッシュアワーの解決策で登場したのが、鉄道計画なのです。実際に既に鉄道の工事は始まっており、カポレイやエヴァでは高架の土台となる柱の建設が始まっています。


話は戻り、今回の再開発ではワードにも駅が出来ます。この鉄道の開通に合わせた形でエリア毎開発してしまおうとなったのが、ワード・カカアコ再開発計画なのです。州知事ニール・アバクロンビーによれば、この再開発ではエリアにコンドミニアムからオフィスビル、スーパー(既にホールフーズが決定済み)、更には開通する駅まで全てが備えてあるとの事なので、もしこれが完成すれば車を使用しなくても移動のできる、ワード・カカアコエリアで生活が完結できるエリアとなるわけです。

更に今日のIBMのモデルルームでは、完成図も展示してあったのですが、現在スポーツオソリティやROSS、朝日グリルなどがあるワードアベニューは、公園やレストラン、イベントスペース等の大型コミュニティスペースになるそうです。道路もなくなってた?
雰囲気で言うと、ロイヤル・ハワイアン・ショッピング・センターが超巨大化した感じです。というか、完成予想図は今のワードがごっそり変わっています。ハワイが大きく変わります。これはすごい

と、ここまで読むと、本当にこの計画は魅力的でありこれから変貌をとげるハワイ・オアフ島へのワクワクが止まらないです。


そしてここからは不動産の話。
じゃあそのとっても魅力的なワードエリアにコンドを購入して観光客や在住者に賃貸しすれば、一生安泰で暮らせますねという話になります。
ハワイの土地価格は毎年上昇しており、買い手の数は増加する一方で、肝心な不動産数はパイが減少しています。次の大きなプロジェクトと言えば、ワイキキに建設中のリッツカールトンですがこちらも西棟は95%が完売だとか。恐ろしい

今日ハワイの不動産事情について少し調べていたのですが、市場に出てから売れるまでの期間をDays of Marketと呼ぶそうです。そのデータによると、

全米の戸建て・コンドの平均 62日
ハワイの戸建て 24日
ハワイのコンド 34日
―「アリーのこんなのアリー」より―

だそうで、この数字を見るといかにメインランドと比べハワイに需要があるかはっきりとわかります。

進展していくワード・カカアコの再開発計画。鉄道の開通と共に、エリア自体も既存の建物はほぼ建て代わりニュータウンのようなエリアに変わって行きます。
ハワイと言えばワイキキ―在住者(ローカル)が嫌う喧騒な観光地ですが、このワード・カカアコ再開発が第二のワイキキとなるのでしょうか。
ホテル、コンド、ショッピング、映画館、レストラン、ステーションと全てが揃うこのエリアはワイキキにとっても脅威になるかもしれません。
新築コンドの登場により、ワイキキのコンドの価格が下がる事も懸念され、観光客も在住者もオーナーも、目が離せないワード・カカアコ再開発。

これからハワイがどんどん変わって行きます。なかむらも情報を随時上げて行きたいと思います。



0 コメント:

コメントを投稿

 
Back to top!